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歯の黄ばみが起きる原因とは?対処方法やセルフケアの注意点も紹介

歯の色は、一人ひとりの方で個人差があります。また、アジア系やヨーロッパ系など人種によっても違いがあります。

日本人を含むアジア系の人種は、欧米系の人々に比べてエナメル質が薄いために、色味が異なるといわれています。

元の色に加えて、食事などからも色素が沈着することがあります。この記事では、歯が黄ばんでしまう5つの原因と予防方法、セルフケアについて紹介します。

セルフケアの注意点や黄ばんだ歯を白くする方法についても取り上げていますので、歯の黄ばみを改善しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

歯が黄ばむ原因

天然の歯と色味が近い歯が黄色や薄いオレンジ色に染まる主な原因は、食事・喫煙習慣・歯垢(しこう)・加齢・薬による影響・生まれつきの5つです。

歯に含まれるミネラル成分によってくすみが出る場合もありますが、はっきりと歯に色がついているものは色素沈着や歯の凹凸に入り込んだ汚れであり、白くするためにはクリーニングやホワイトニングが必要です。

5つの原因はどのような仕組みなのか、詳しく確認していきましょう。

飲食物や喫煙

飲食物には自然由来の色素が含まれているものがあります。代表的なものとしては、覚醒作用のある成分として知られるカフェイン色素です。

カフェインはコーヒー豆や茶葉に多く含まれていますが、清涼飲料水などにもカフェインを添加したものがあるため、これらを口にする頻度が覆いほど色素沈着の可能性があります。

タバコの中にはヤニと呼ばれる植物性の樹脂が含まれており、喫煙回数が多い方ほどヤニが歯に付着して取れにくくなります。

歯茎などの歯周組織はタバコの中に含まれている有害物質から守るためにメラニン色素を生成するため、歯茎が黒ずんでしまいます。

歯垢の磨き残し

歯垢とは、口の中に残存する細菌などのかたまりです。

口の中にいる細菌が歯などに付着して固まったもので、かたまりになったばかりの状態では白っぽい色をしていますが、時間が経つと黄ばんでオレンジ色に近い色に変色します。

歯磨きやフロスをかけて取り除かなければカルシウム成分と結びついて「歯石」と呼ばれるかたまりに変化します。

歯石は歯周病の原因にもなるため、歯垢のうちに取り除かなければなりません。

歯垢や歯石は歯ブラシが届きやすい表側よりも、歯と歯の間・歯の裏側・歯の付け根に多く付着しています。

自分で取り切れない磨き残しは歯科医院で取り除きましょう。

加齢

歯は中心部分にある歯髄を守るために、歯髄の上に象牙質が覆い、象牙質の上にエナメル質が覆っています。

エナメル質は歯の一番外側にあり、白色をしていますが、これが年齢とともにすり減って薄くなると象牙質の色味が出てきます。

象牙質は黄色やオレンジ色に近い色ですが、年を重ねるほど色が茶色に近づいていきます。そのため、加齢によってエナメル質が薄くなると、その下にある象牙質がより濃く見えてしまうのです。

薬の影響

細菌の増殖を抑えるテトラサイクリン系薬剤を永久歯への生え変わり期に服用すると、歯の表面が黄ばむ場合があります。

これは、薬に含まれている成分が紫外線に当たって色が濃くなる作用によるものです。

本来、歯は虫歯などがなければ白系の色をしていますが、歯の表面に抗生物質が沈着していると、紫外線によって酸化し黄色みがかった色へと変化するのです。

歯に淡い黄色や褐色が現れ、徐々に着色の範囲が広がっていくのが特徴です。

生まれつき

歯が生えはじめたときに「エナメル質形成不全症」にかかると、歯の表面を覆うエナメル質が十分に形成されず、薄さやもろさがみられます。

歯の見た目はマットな質感で、黄色みがかった変色がみられます。

幼少期から歯の表面に違和感がある場合は形成不全が疑われますが、レジン・フッ素によるコーティングやセラミックで覆う治療で改善できます。

 

歯の黄ばみを予防する方法

ここからは、歯の黄ばみ予防に役立つ3つの方法をみていきましょう。

着色しやすいものを食べたときは歯をすぐに磨く

コーヒーや紅茶など色素を含む飲み物、あるいは濃い色素をもつ食べ物を口にしたときは、色素が歯に付着しないうちにうがいと歯磨きを行いましょう。

色素は歯に付着してすぐに沈着するものではなく、歯磨きによって落とせます。

ゴシゴシと歯をこすると歯に傷がついてしまうため、力を入れすぎないようにします。うがいと歯磨きは食後から時間をおかずに行ってください。

唾液を増やす

唾液は、お口の中の汚れや色素を洗い流して喉のほうに追いやる役割があります。

食後すぐにうがいができなければ、唾液を増やすためにガムを噛むか、唾液腺と呼ばれる部位(耳下腺・舌下腺・顎下腺)を軽くマッサージして唾液の分泌を増やしてみてください。

緊張状態や既往症、加齢などさまざまな理由で唾液量が減少する場合も、唾液腺の刺激が効果的です。

歯を清潔に保つ習慣をつける

色素沈着の予防には、口腔内を常に清潔に保つことが大切です。

食べ物や飲み物に含まれる色素、歯の汚れや歯垢などは、放置するほど歯に付着して取り除きにくくなるため、時間をおかずにうがい・歯磨きなどをこまめに行いましょう。

 

歯の黄ばみをセルフケアで落とす場合の注意点

歯が黄ばんだときは、セルフケアでも色素沈着を改善できます。

ただし、歯にとって良くない影響を与えるセルフケアの方法もあるため、以下の4つの注意点を参考にしてください。

研磨剤入りの歯磨き粉を使わない

研磨剤が入っている歯磨き粉は、歯の表面に傷をつけるおそれがあるため使用を避けてください。

研磨剤入りの歯磨き粉は一見効率良く汚れを落とせるように思えますが、汚れとともに歯の組織も削り取られるおそれがあります。

軽い力で磨いていても、研磨剤が入っていると歯の表面が徐々に削られていき、エナメル質がすり減って象牙質が透けてきてしまい、知覚過敏の原因にもなります。

黄ばみが取れないからといって研磨剤を含んだ歯磨き粉を使うと、かえって歯に良くない影響が出るおそれもあります。頑固な汚れについては、歯科医院のクリーニング治療も検討してみてください。

歯を強く磨かない

落ちにくい汚れに対して、歯をゴシゴシと強く磨いてしまうと、歯の表面を傷つけてしまいます。

強い力で歯を磨くことで歯茎が下がってしまい、象牙質が露出するおそれもあります。

歯の表面についた傷は穴のようにデコボコとして、細かいすき間に汚れが入り込んでいきます。

歯をしっかりと磨いたつもりが、さらに落ちにくい汚れの付着を招く可能性もあるため、優しく軽い力で歯磨きを行うようにしてください。

電動歯ブラシも同様に、軽い力で表面を磨いていきます。強い力で歯と歯茎に毛先を当てる必要はありません。

重曹で歯を磨かない

酸性の汚れを取り除く作用がある重曹は、掃除に欠かせない成分のひとつです。

しかし、歯にとっては強い研磨作用を与えるため、研磨剤入りの歯磨き粉と同じく歯には使用しないようにしましょう。

重曹は弱アルカリ性の性質をもつため、口に入れると粘膜や歯科組織を傷つけるおそれがあります。

歯に対しても研磨作用を与えるため、軽い力でも細かい凹凸ができてしまい、そこに汚れが入り込んで逆に除去しづらくなるおそれがあるのです。

重曹入りの歯磨き粉も販売されていますが、エナメル質が薄い方や歯へのダメージが気になる方は使用を控えてください。

塩で歯を磨かない

歯茎への効果が期待できると噂されている塩歯磨きは、研磨剤の代わりに歯を磨く方法として知られてきました。

しかし、塩の結晶はとても硬く、歯には研磨効果以上に傷をつけるおそれがあります。塩そのものを歯につけることはもちろんですが、塩を歯磨き粉や重曹に混ぜるような使い方も歯にとっては良くありません。

塩の粒を溶かして歯磨きに使う方法も、粒子の状態で口に入れると歯の表面を転がって傷をつけやすくなりますし、溶けた状態で口に入れたとしても塩分を摂りすぎてしまいます。

塩歯磨きはメリットよりもデメリットの多い方法のため、色素汚れの除去は歯を傷つけない歯磨き粉を使用しましょう。

 

黄ばんだ歯を白くする方法

黄ばんでしまった歯を白くするには、PMTCやホワイトニングの利用、歯用の消しゴムなどが使えます。

使用方法と注意点を含めて紹介しますので、5つの方法をぜひ試してみてください。

PMTCを利用する

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning:専門的機械的歯面清掃)は、歯科医院で行う歯のクリーニング治療です。

歯垢や歯石の除去といった予防歯科のために考案された方法で、医療サービスの一環として多くの歯科医院が取り入れています。

PMTCはお口の中を確認してから、汚れが付着している部分を中心に歯と歯茎全体をきれいにしていきます。

専用の機器と歯の表面を傷つけにくい研磨剤を使って歯面を清掃します。

自分自身では除去できない汚れも機器を使って落としていくので、磨き残しが多い方や歯垢・歯石汚れを指摘されたことがある方におすすめです。

ホワイトニングを受ける

ホワイトニングとは、歯の表面を白くするための施術です。

虫歯のように歯を削るのではなく、専用の薬剤を使って歯を脱色するため、クリーニングだけではきれいにならない黄ばみも白くなり、歯全体がとてもきれいな見た目になります。

審美的な要素が強いため保険適用外の施術になりますが、自宅で行う「ホームホワイトニング」と、歯科医院で受ける「オフィスホワイトニング」が選べます。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用する「デュアルホワイトニング」という方法を採用しているクリニックもあります。

歯に消しゴムを使う

デンタルケアグッズとして販売されている歯の消しゴム(クリーナー)は、スティックの先端部分のゴムを歯に当てて磨き、色素汚れを落とすものです。

文房具として販売されている消しゴムとは異なり、硬めのシリコンゴムはこびりついたステインの除去に効果を発揮します。

着色汚れが頻繁に起こり、クリーニングに通えない場合は歯の消しゴムで軽くこすり、汚れを取り除くと良いでしょう。

ただし、研磨剤入りの歯磨き粉と同じく力を入れてこすらないようにしましょう。

歯の表面を傷つけ、新しくできた細かい凹凸に汚れが入り込むと、さらに落ちにくい汚れになってしまいます。

歯の表面を綿棒で磨く

付着したばかりの着色汚れは、歯の消しゴムを使う前に綿棒で落とせます。綿棒に歯磨き粉をつけて、縦の方向に上下させてください。

綿棒は簡易的な歯磨きにもなり、手元に歯ブラシがないときの代用品として活用できます。

歯の消しゴムが手に入らないときは、コーヒーや緑茶などの着色成分を含むものを口にした直後、綿棒で歯磨きを行うことで黄ばみが予防できます。

歯ブラシのように力を入れてこするリスクがなく、軽い力で色素沈着が予防できます。

歯磨き粉が歯の表面についている汚れを磨き落としてくれるので、手軽に白い歯を維持できる方法です。

セラミックに変える

セラミックは、歯の欠けた部分や亀裂を補うための詰め物、または広範囲に歯を削った際の被せ物に使われている素材です。

銀歯のように金属の光沢感がなく、透明感のある白い素材のため、天然の歯と色味が近い特徴があります。

虫歯治療に欠かせない素材であり、見た目の良さから銀歯を除去してセラミックに変更する方もみられます。

銀歯は強く噛む力にも耐えられる素材ですが、経年劣化によって金属異音が溶け出し、歯と歯茎を変色させるリスクがあります。

銀歯で歯の色が変わってしまったときは、セラミックへの変更を検討してみてください。

【関連記事】歯のセラミックとは?治療の概要とメリット・デメリットを解説

 

食事やセルフケアで黄ばみを予防しよう

今回は、歯に黄ばみが発生する原因と予防方法、セルフケアや白くするための方法について紹介しました。

先天的な遺伝や加齢のように、黄ばみを完全に予防できないケースもありますが、色素を含む食べ物や飲み物を避けたり歯を必要以上にこすらない(傷をつけない)ようにしたりと、セルフケアでもきれいな歯が維持できます。

それでも、歯を毎日使い続けているとエナメル質がすり減り経年劣化を起こす場合があります。

歯の変色が気になる場合は歯科医院に相談し、PMTCやホワイトニングを受けてみてはいかがでしょうか。

新宿の歯医者「新宿ルーブル歯科・矯正歯科」では、無料でカウンセリングを行っています。歯に悩みがあり歯科受診を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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