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親知らずを抜くときの費用・内訳は?抜歯の判断基準についても解説

親知らずは多くの人にとっては悩みのタネになります。中には「親知らずの抜歯はどれくらい費用がかかるの?」「抜歯が必要なサインは?」などと疑問を持つ人も多いと思います。

そこでこの記事では、親知らずを抜く際の費用の内訳や、抜歯が必要となる状態、反対に抜かなくても問題のない状態など、親知らずに関する疑問を解決していきます。抜歯を検討している人はぜひ参考にしてください。

親知らずとは?

親知らずは、正式には「第三大臼歯」と呼ばれ、成人になってから生える最後の歯を指します。永久歯は最大で32本生えますが、その中でも親知らずは位置や生え方に特徴があり、さまざまなトラブルを引き起こすことから、注意しながら観察していかなければいけません。

親知らずの生え方

親知らずの生え方は特徴的で、真っ直ぐに生えることが少ないです。斜めや横向きに生えることが多いため、トラブルに発展しやすいのです。

具体的には親知らずが原因で、前の歯が虫歯になる、周囲の歯茎に刺激を与えてしまうことがあり、最終的に抜歯するケースが少なくありません。

【関連記事】親知らずの特徴とは?親知らずの虫歯治療と虫歯を防ぐ予防法も紹介

親知らずが生える時期

一般的に、親知らずは10代後半から20代前半に生えてくることが多いです。そのため「親が知らない歯」という意味合いで、親知らずと言われるようになったそうです。

ただし、あくまで目安であり30歳を超えてから生えることもあれば、4人に1人は生えてこないといわれています。

親知らずは抜いたほうがいい?

親知らずの抜歯は必須ではありません。正常に生えて上下で噛み合っており、歯磨きで汚れを管理できる場合はそのままでも問題ありません。

一方、親知らずが原因で不快な症状が生じたり、周りの歯に損傷を与えたりする場合は抜歯を検討しましょう。具体的には、以下のような症状です。

抜歯したほうがいいケース 理由
痛みや痺れがある 虫歯や歯周病が原因で痛みや痺れが出ている可能性がある
斜めや横向きに生えている 手前の歯を押すことで歯並びが悪くなる可能性がある
矯正治療を実施する場合 親知らずが邪魔になることがある

上記のようなケースに該当する場合は、歯科医に相談し親知らずの抜歯を検討しましょう。放置すると痛みや痺れが悪化したり、歯並びに影響が出たりする可能性があります。

親知らずを抜くのにかかる費用の目安

親知らずの抜歯費用は、生え方や状態によって異なります。料金が異なるのは、抜歯の難易度が変わるためです。

また、親知らずの抜歯は基本的に保険が適用されますが、矯正治療や移植を目的とした抜歯は、自由診療となり、費用が大きくなることを覚えておきましょう。

一般的な抜歯費用相場を以下の表にまとめました。

親知らずの状態 抜歯費用相場
真っ直ぐ生えている場合 保険適用:1,000円〜2,000円程度

自由診療:5,000円〜6,000円程度

斜めに生えている場合 保険適用:4,000円〜5,000円程度

自由診療:10,000円〜20,000円程度

真横に生えている場合 保険適用:4,000円〜5,000円程度

自由診療:10,000円〜20,000円程度

真っ直ぐに生えている場合は比較的安価で、斜めや横向き、埋伏している場合は高額になることが多いです。また、親知らずの抜歯後に通院することがあれば、別途費用が発生します。

抜歯以外にかかる費用の内訳

抜歯の費用だけでなく、事前の診察費、レントゲン費用、麻酔などの費用も考慮する必要があります。親知らずの抜歯に発生する費用の内訳は、以下のようなものがあります。

  • ・診察費:親知らずの確認・抜歯方法の決定
  • ・レントゲン費用:親知らずの位置を確認するCT検査代
  • ・抜歯代/治療費:抜歯とアフターケアに発生する費用
  • ・薬代:痛み止めや薬剤情報提供料など
  • ・紹介状の提供費用:紹介状をもらう場合
  • ・虫歯の治療費:手前の歯に虫歯が確認できる場合
  • ・歯周病の治療費:歯周病の治療が必要である場合
  • ・クリーニング費用:歯石の除去が必要である場合

 

完全に眠っている状態で抜歯したい場合は、全身麻酔を使用するケースもあります。

親知らずの抜歯費用を抑える方法

親知らずの抜歯費用を抑える方法は、おもに以下の2つです。

  • 医療費控除
  • 高額療養費制度

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に使える制度です。確定申告により超過分の医療費を所得から控除し、税金の還付を受けられます。

高額療養費制度とは、病気やケガなどで医療費が高額になった場合に、自己負担額が一定の金額を超えた分が国から払い戻される制度です。

国民健康保険や社会保険などに加入している人が対象で、年齢や所得、保険の種類などに応じて払い戻される金額が決まります。

なお親知らずの抜歯は保険が適用されるため、数千円程度で済む場合もあります。詳しくは下記のページをご確認ください。

>>治療費について|新宿ルーブル歯科・矯正歯科

では、それぞれの制度を詳しく見ていきましょう。

医療費控除

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた際に確定申告することで、超過分を所得から控除し、税金の還付を受けられる制度です。

医療費控除の対象となるのは、病院や診療所での治療費や薬代、入院費など自分や家族のために支払った医療費が一般的です。

また治療に必要な医療機器の購入費用も、医療費控除の対象になります。

ただし美容整形といった美容目的の治療費や、健康診断のような病気の要望を目的としたものは治療と見なされず、医療費控除を受けられません。

医療費控除の対象となるケースは、国税庁のサイトに詳しく記載されています。

医療費控除の対象となる医療費|国税庁

親知らずの抜歯は保険適用のため、医療費控除の対象です。年間の医療費の合計が高額になる場合は、医療費控除の申請を検討しましょう。

高額療養費制度

高額療養費制度は、病気や怪我で医療費が高額になった際の負担を軽減できる制度です。1ヶ月にかかる医療費が自己負担限度額を超えた分が、後日払い戻されます。

高額療養費制度の対象となるのは、国民健康保険や社会保険などの加入者です。また対象となる医療費には、病院や診療所での治療費や薬代、入院費などが含まれます。

たとえば手術や長期入院を伴う大病や大怪我をした場合、保険適用で自己負担額が1〜3割に減ったとしても高額な医療費が請求されるでしょう。

高額療養費制度を使えば自己負担限度額の超過分が還元されるため、負担を軽減できます。

なお自己負担額の上限は、年齢と所得区分で異なります。詳しくは下記の厚生労働省保険局のサイトをご確認ください。

高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省保険局

親知らずを抜いたほうがよい状態と抜かなくてもよい状態

「親知らずは生えているけど、痛くないからどうすればいいかわからない」といった人が多いのではないでしょうか。

親知らずは抜いたほうがよい場合と、抜かなくてもよい場合があります。

抜いたほうがよい状態

親知らずを抜いたほうがよい状態、症状は以下の通りです。

  • ・歯茎の腫れや痛みがある場合
  • ・虫歯になっている場合
  • ・歯並びが乱れている場合
  • ・親知らずが原因で周囲にトラブルが発生している場合

親知らずは奥歯のさらに奥に生えるため、歯磨きがしづらく虫歯になりやすいです。また、歯周病を引き起こしやすいため、親知らず部分に痛みや腫れが発生した場合は抜歯すべきです。

また、歯科医院で虫歯が発見された場合は、担当医の判断にもよりますが、これ以上進行する前に抜歯を検討しましょう。親知らずが原因で手前の歯が虫歯になっている場合は、周囲にトラブルが発生している場合も、抜歯のタイミングと考えましょう。

【関連記事】親知らずを抜くベストなタイミングはいつ?抜いたほうがいい人の特徴も紹介

抜かなくてもよい状態

一方で、親知らずが正常に生えており、周囲の歯や歯茎に問題を引き起こしていない場合、抜歯の必要はありません。また、虫歯のリスクが低く、歯磨きがしっかりと行えている場合も、すぐに抜歯する必要はないといえます。

親知らずの抜歯費用は状態によって異なる

いかがでしたでしょうか。この記事を読むことで、親知らずの特徴や抜歯費用の相場、内訳、抜歯の判断基準がお分かりいただけたかと思います。

親知らずの抜歯は、状態や生え方によって必要性や費用が異なります。抜歯を検討する際は信頼できる歯科医に相談し、抜歯が必要であれば早めに行いましょう。費用の面ではトラブルを避けるためにも、事前にしっかりと確認することが大切です。

新宿の歯医者「新宿ルーブル歯科・矯正歯科」では、無料でカウンセリングを行っています。歯に悩みがあり歯科受診を検討している方は、お気軽にご相談ください。

歯のお悩みなら新宿ルーブル歯科・矯正歯科へ

新宿駅東口徒歩1分の新宿ルーブル歯科・矯正歯科では、カウンセリングをして患者様のお悩みの内容を伺い、そのお悩みを解消する治療を行っております。
また当院では、歯並びと噛み合わせを整える矯正治療を中心に、虫歯治療・歯周病治療といった一般歯科治療もご提供しています。

他にも、機能面と審美面を両立した審美治療やインプラント治療もご提供しています。ご予約・ご相談はこちら

この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

【略歴】





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