歯周病と虫歯の違い|押さえておきたいそれぞれの原因・症状・治療法 | 新宿の歯医者なら新宿ルーブル歯科・矯正歯科
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歯周病と虫歯の違い|押さえておきたいそれぞれの原因・症状・治療法

「歯周病と虫歯の違いがわからない」「この症状は虫歯?それとも歯周病?」などの疑問を抱いていませんか。どちらも口腔内で発生しますが両者は別の病気です。原因はもちろん症状なども異なります。ここでは、歯周病と虫歯の違いを、発生する箇所・現れやすい症状・基本的な治療法などの切り口で解説しています。以下の情報を参考にすれば、両者の違いを理解して対策を立てやすくなるはずです。お口のトラブルでお困りの方は参考にしてください。

歯周病と虫歯の症状が起こる箇所の違い

歯周病と虫歯は発生する箇所が異なります。それぞれが起こる箇所は次の通りです。

歯周病の症状が起こる箇所

歯周病は、歯の周囲にある歯茎で起こります。進行すると、歯を支える骨にも影響が及びます。文字通り、歯の周りの病気といえるでしょう。歯茎の病気であれば大きな問題ではないと思うかもしれませんが、進行すると歯を支える骨が溶けるため虫歯と同じく歯を失う原因になりえます。厚生労働省の公式サイトによると、歯周病は歯を失う最も多い原因です。全体の37%を占めます。[1]誰もが無視できない病気といえるでしょう。

【関連記事】歯周病が手遅れになったときの症状とは?セルフケアで予防はできる?

虫歯の症状が起こる箇所

虫歯は酸の働きで歯が溶ける病気です。この説明からわかる通り歯の表面で起こります。ただし、その影響は歯の表面だけにとどまりません。放っておくと歯の表面から成分が溶けだして穴が開いてしまいます。歯は外側からエナメル質・象牙質・歯髄で構成されますが、歯髄まで侵されることもあります。厚生労働省の公式サイトによると、虫歯は2番目に多い歯を失う原因です。全体の29%を占めます。[2]虫歯の進行にも十分な注意が必要です。

歯周病と虫歯の症状の違い

歯周病と虫歯では症状の現れ方も異なります。それぞれの症状について解説します。

歯周病の症状

歯周病は進行するまで目立った症状を現しません。軽度の段階では、歯間部分の歯茎が腫れる、歯磨きをすると出血する、歯茎が赤くなる程度におさまることが多いでしょう。進行すると、歯茎が下がって歯が長く見える、歯周ポケットが深くなる、口臭が強くなるなどの症状が現れます。とはいえ、これらも自覚しにくい症状です。さらに進行すると、歯茎に膿がたまる、口臭がさらに強くなる、歯がぐらぐらするなどの症状が現れます。この頃になると、強い痛みを伴うこともあります。

虫歯の症状

意外かもしれませんが、虫歯も進行するまで目立った症状を現しません。ある程度進行してから不快な症状を現します。歯がわずかに溶けている初期の虫歯(CO)は基本的に無症状です。エナメル質が溶ける(C1)と、歯の表面に小さな穴が開きます。したがって、舌で触れたときに違和感を抱くこともあります。しかし、この段階でも痛みは基本的にありません。虫歯が象牙質まで進行する(C2)と、冷たいものがしみるようになります。また、時折、痛みを感じることもあるでしょう。虫歯が神経まで達すると(C3)非常に強い痛みを感じます。歯根まで虫歯が達すると(C4)痛みを感じなくなります。

虫歯と歯周病の原因の違い

歯周病と虫歯はどのような原因で引き起こされるのでしょうか。

歯周病の原因

歯周病の原因は、歯垢や歯石に潜む歯周病原菌です。歯と歯茎の隙間に潜む歯周病原菌がつくりだす毒素によって炎症が生じます。歯周病原菌は、歯周病を引き起こす細菌の総称です。現在のところ、数十種類の細菌が歯周病に関わっていると考えられています。主な細菌として、P.g.菌・P.i菌・A.a菌・T.f.菌・T.d.菌があげられます。

虫歯の原因

虫歯の原因も、歯垢や歯石に潜む細菌です。ただし、歯周病とは細菌の種類が異なります。虫歯を引き起こす主な細菌として、ミュータンス菌とラクトバチルス菌があげられます。ミュータンス菌の特徴は、粘り気のある物質をつくりだし歯の表面などに付着してエナメル質を溶かすことです。ラクトバチルス菌は、ミュータンス菌が作り出した歯の穴などに住み着いて虫歯を進行させます。これら以外でも、糖を分解して酸をつくる細菌は虫歯の原因と考えられます。

歯周病と虫歯の治療法の違い

歯周病と虫歯では治療法も異なります。両者の基本的な治療法は次の通りです。

歯周病の治療法

歯周病の治療は精密な検査からスタートします。歯茎はもちろん歯槽骨の状態を確かめて治療計画を立案します。次に行うのが歯磨き指導です。歯垢に含まれる歯周病原菌が原因であるため、セルフケアで歯垢をしっかりと落とせる状態を目指します。口腔内の環境が整うと、歯茎が引き締まるため歯周ポケットに隠れている歯石を見つけやすくなります。そこで行うのが、専門の器具・機械などを用いた歯石除去です。以上に加え、適合の悪い詰め物などの修復、噛み合わせの調整も行います。これらを行っても改善しない場合は、外科的な処置を検討します。

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虫歯の治療法

虫歯も検査を行って計画を立ててから治療を行います。基本的には、虫歯になった歯を削って詰め物や被せ物で補修します。初期の場合は経過観察で済むこともあります。反対に、歯根まで虫歯が達している場合は基本的に抜歯が必要です。抜歯した箇所は、入れ歯・ブリッジ・インプラントで治療します。

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歯周病・虫歯は歯医者で治療

この記事では、歯周病と虫歯の違いについて解説しました。歯周病は歯の周辺、虫歯は歯の表面で発生します。歯周病の治療法は歯垢・歯石の除去、虫歯の治療法は歯を削ることです。どちらも初期は目立った症状を現しませんが、進行すると歯を失う原因になります。痛みなどを自覚していなくても軽視することはできません。歯茎から血がでる、歯の表面に違和感があるなど、気になる点がある方はできるだけ歯医者で相談しましょう。

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[1]出典:e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」

この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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